エレベーター連携・自動ドア連携の標準必須特許について、通常実施権を取得しました
株式会社Octa Robotics(代表取締役:鍋嶌 厚太)は、ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)が発行するRFA B 0001「ロボット・エレベーター連携インタフェイス定義」及びRFA B 0002「ロボット・セキュリティ連携インタフェイス定義」の標準必須特許について、通常実施権を取得しました。
標準必須特許とは、標準の規格に準拠した製品・サービスを提供するために、その発明の実施が必須となる特許を指します[1]。RFA B 0004「ロボット群管理インタフェイス定義」では、当社の特許第7161813号が標準必須特許となっています[2]。
この度、当社が通常実施権を取得した特許第7168103号と特許第7168111号は、RFA B 0001「ロボット・エレベーター連携インタフェイス定義」及びRFA B 0002「ロボット・セキュリティ連携インタフェイス定義」の標準必須特許に該当しています[3]。
当社は、「ロボットをあたりまえのインフラに」することを目的に、2021年5月に設立して以降、標準化の推進と活用を事業の柱としてきました。当社は、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)とRFAでの標準化活動に積極的に貢献し、2021年11月には、RFA B 0001のドラフト版に準拠したロボット・エレベーター連携サービス「LCI」をローンチしました。2022年4月には、RFA B 0002のドラフト版に基づいた自動ドア連携をサポートし、2023年8月のRFA B 0002発行に合わせて、RFA B 0002準拠となるようにLCIをアップデートしました。2024年9月には、RFA B 0004の発行に合わせて、同規格に準拠する新サービス「LCI Sem」をリリースしました(下表参照)。
当社はRFA B 0001の発行後に、特許第7168103号と特許第7168111号の通常実施権について、特許権者と交渉を開始し、この度、条件の合意に至り、通常実施権を取得することができました。これにより、LCIをご利用頂くお客様は、標準必須特許に関する権利に抵触するおそれなく、安心してRFA規格準拠のインターフェースをご利用頂けることになりました。
当社は、「ロボットをあたりまえのインフラに」するべく、今後もサービスロボット業界の健全な成長に資する活動に取り組んでまいります[4][5]。RFA B 0004の標準必須特許となった当社特許第7161813号についても、公平・合理的・被差別的な条件で通常実施権を許諾いたします。
希望される場合は、ip-contact@octa8.jp までご連絡ください。
年月 | 当社の動き | RFAの動き |
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2021年5月 | 設立 | |
2021年11月 | RFA B 0001ドラフト版に準拠したロボット・エレベーター連携サービスとして「LCI」をローンチ。 | |
2022年4月 | RFA B 0002ドラフト版に準拠した自動ドア連携をサポート。 | |
2022年11月 | RFA B 0001「ロボット・エレベーター連携インタフェイス定義」発行。 三菱電機株式会社の特許第7168103号と特許第7168111号が同規格の標準必須特許となる。 | |
2023年8月 | 自動ドア連携を、RFA B 0002発行版準拠にアップデート。 | RFA B 0002「ロボット・セキュリティ連携インタフェイス定義」発行。 三菱電機株式会社の特許第7168103号と特許第7168111号が同規格の標準必須特許となる。 |
2024年9月 | RFA B 0004準拠の「LCI Sem」をリリース。 | RFA B 0004「ロボット群管理インタフェイス定義」発行。 当社の特許第7161813号が同規格の標準必須特許となる。 |
2024年10月 | 特許第7168103号と特許第7168111号の通常実施権を取得 |
参考リンク:
[2] Octa Roboticsが、異種複数ロボット間の協調動作を可能にするRFA B 0004 準拠の新サービス「LCI Sem」をリリースしました ー 当社特許が標準必須特許に採用されました ー
[3] RFA産業財産権(出願中のものを含む)の実施許諾に係る声明書⼀覧
[4] Octa Roboticsが実施する「RFA規格に基づくロボット・建物設備連携と標準化の推進」が、経済産業省の「ロボットフレンドリーな環境構築支援事業」に採択されました
[5] 当社が標準化を主導する「共有マーカー」規格がRFAから発行されました ― 各社のロボットが共有して利用する画像標識が標準化